健やかで明るい未来を

現代人の健康について考える

健やかな体づくりの目標

高齢化社会を見据えて、心身が健康な国民を増やすために国がいろいろな目標を設定しました。それが「健康日本21」です。正式には「21世紀における国民健康づくり運動」と呼びます。国にとって、心身が健康な国民が増えれば介護や医療に使う公費が減りますし、労働人口が増えることは税収入の増加が期待できます。また、一般国民の男女にとっても、歳をとっても心身が健康でいられることは生活の充実につながります。健康日本21では、9の分野において目標値の設定や対策の提案を行っています。たとえば食生活の分野では、1日あたりの食塩や野菜の摂取量について具体的な目標値が掲げられています。また、運動の分野では1日あたりの歩数の目標値が掲げられました。これらの目標は比較的簡単にクリアできるものも含まれますが、個人では対策が難しいものもあるのが現状です(職場におけるストレス対策など)。個人または家庭全体での取り組みが必要なのはもちろんですが、企業の経営者にも環境改善のために配慮してもらう必要があります。

いつまでも元気でいたいと誰もが望む反面、生活習慣病などの患者は増える傾向にあります。ちょっとした心がけで避けられる病気は多いので、健康日本21が推奨する対策は取り入れる価値があります。自分の年齢や環境に合わせて、取り組みやすいところから生活に取り入れましょう。食生活の改善とウォーキングが初歩的な対策方法としておすすめです。