マスコミから広まった考え
厚生労働省が精力的に取り組んできた健康日本21の運動について、聞いたこともないというのはよくあることです。しかし、そうであってもいつの間にか世の中が健康志向になっているということには気づいていることでしょう。知らず知らずのうちに健康を目指す考え方が社会に浸透していて、テレビ番組や雑誌などでも健康、美容、ダイエット、アンチエイジングなどといったことをキーワードとする内容が頻繁に取り上げられるようになっています。この背景にあったのが健康日本21であると言っても過言ではないでしょう。その存在自体は知らなくとも、その運動が浸透した社会の影響は受けるようになっているのです。
実際に行われてきている運動として、基本になっているのは一人一人が健康寿命を長くするということを意識することです。そうすることによって、長く健康的に生きていくことを促すこととなっています。そのための情報提供活動を行っていくというのがスタンスであり、全国規模でのシンポジウムを行ったり、各地域の自治体に啓蒙活動を促したり、各種団体を通して地域レベルでのイベントを開催したりしてきています。こういった国の動きがマスコミを動かしたということが重要な点であり、それによって世の中で健康が望まれているということを誰もが認識するようになりました。こういった流れがあって、健康日本21の名を知らなくとも、その影響に国民の誰もが感化されている状況が生まれているのです。